こんにちは!今回は前回の【体験談がんのお話】大腸がん疑いでの検査内容~診断結果までの続きです。
少々日記調ですが、ご了承ください。
入院生活~手術までの日常が少しでも誰かの役に立てば幸いです。
では、早速。
転院から入院までの流れ
予め、前の病院で受診日を予約してくれますのでその日に紹介状を持って受診します。
外来受診~二人の医師の診察
一人目の医師の診察は個人情報の確認など
- 家族構成
- 家族の病歴
- 自分の病歴
- 症状はいつ頃からでたか?
- 便は出ているか?
- 今の症状はどんな感じか?
こんな感じでかなり詳しく質問されます。遺伝性がないか、どんな体質かを診るんだと思います。
私の家族は、ほぼがんで亡くなっているので遺伝性が疑われました。

症状はいつ頃から?今の症状は?の質問にはできるだけ詳しく答えましょう。
がんなので、進行度が重要になります。
二人目の診察はカメラ画像を見ながら病状説明
ここでは、前の病院からの画像と医師の手紙の内容から説明があります。
私の場合は、小腸から大腸にかけての境目の部分にがんがある状態でした。
いわゆる盲腸がんです。
医師の診た感じでは、ステージ2くらいかな?とのこと。
外科手術の簡単な説明と入院期間の説明、入院日・手術予定日を決めます。
大きい病院だったため、すぐには入院できず手術も三週間後とかでした。
しかし、そこではあくまでも予定なので決定ではないんですね・・・

私はその時点で吐き気・腹痛の症状があったので、入院まで絶食はキツイから消化の良いもの以外は禁止。
できるだけ腸に負担をかけないで休めてほしいとのことでした。
入院日が決定したら、病院から連絡がきます。
精算前に入院説明
入退院受付で入院説明を受けます。
パンフレットに書いてあるので、大事なことだけ説明・確認がありました。
手術の同意書・身元引受人の用紙を家族に書いてもらわないといけません。
パソコンの持ち込みは可能か?などもここで聞いておくといいでしょう。
コロナ真っ最中でしたので、コロナ検査キッドを渡されました。入院日の朝に唾液を取ります。
不安なことはないか?聞かれるので、少しでも疑問や不安があればここで解消しておきましょう。
因みに、がん患者の相談窓口もあります。
入院日決定
言われてる入院予定日が近づいても一向に連絡がこないので、連絡しました。
混み合っていて連絡が遅れたのと、入院日が少しずれました。

連絡がこないときや、症状が悪化したときは必ず病院に連絡しましょうね。
私は血便が頻繁に出ていたので、病院に何度か連絡しました。
医師には「ドバッと血が出たらすぐ連絡、少量なら様子見で大丈夫」と言われました。
入院まで一週間ちょっと間が空いたので、食べれないし具合悪いしお腹痛いしでかなりキツかったです。
入院当日、約三週間の入院なので結構な荷物になりタクシーで病院に行きました。
入院後

息子が病棟まで付いてきてくれましたが、コロナなので会えるのはここまでです。
泣く泣くお別れをして、すぐ身長・体重測定をします。
その後、看護師さんから病棟説明と案内をしてくれます。
ここで、
- シャワーの時間・予約の仕方
- ドライヤーを使える時間
- 洗濯機の使い方
- 洗面の時間
- トイレの場所
- 食事のときはどこに取りに行くか?
- 回診の時間
などを説明してくれますので、わからないときはどんどん聞きましょう。
その日から絶食・点滴開始
ご飯食べれると思っていたのですが、その日から絶食でした・・・
でも、吐き気と腹痛が強く食欲もなかったので、少しホッとしていました。
その代わり、栄養剤ドリンクと点滴です。また、点滴が刺しっぱなしです。
栄養剤は粉で水に混ぜて飲むタイプなのですが、私の体質に合わなくて下痢がひどく結局また点滴のみになりました。
絶食も二週間とか続くと慣れてきます。むしろ楽ですww

他の患者さんは食べているので食事のいい匂いを嗅ぐと食べたくなるので、そこがキツかった。
頻繁に採血・レントゲン検査
毎日ではありませんが、採血・レントゲン検査があります。毎週決まった曜日に体重測定もあります。

検査にも点滴と一緒に行かなきゃいけないので、億劫でしたね。
とくにレントゲンは寝るので点滴が邪魔でした。
仕方ないのですが・・・
因みに、そのときに血が逆流してきたらすぐ看護師さんに伝えてください。
「逆血」というらしく、私は勝手に血が戻るものだと思って放置していたのですが、どうやらだめだったみたいです。
点滴が流れなくなって、違う場所からまた点滴をしなきゃいけなくなりました。看護師さんごめんなさい・・・でした。
4回位点滴失敗で、腕はアザだらけでした・・・
家族立会い病状・手術説明

説明日に家族が来院
事前に言われていた説明の日に、家族が来院するのでここで会えますね。
息子とも久しぶりに会いました。
医師から病状の詳しい説明と手術の説明があります。
私の場合は、
- ステージ2の盲腸がん
- おそらく深部まではいっていない見解
- リンパ腺20個摘出
- 腹腔鏡手術
- がんが深部まで達していた場合・がんが大きい場合開腹手術に切り替え
- がんの大きさは4センチ位
とこんな感じでした。
放っておくと、肝臓・肺に転移していき厳しい状態になりますと言われました。
私は両親が他界してるので、妹に来てもらいました。

心配そうな顔をしていましたが、説明を聞いて少し安心したようです。
妹と息子の顔を見て、申し訳無さとちゃんと元気に退院しないとって思いました。
説明後、麻酔科医などの説明を受ける
その後、麻酔科医の説明を聞きに行きます。
ホントはだめなのですが、優しい看護師さんが

「一緒に行ってきたら?私は何も見てないからww」
と言ってくれて、三人で説明を聞きに行きました。
思っていたより大掛かりで、痛み止めの麻酔を背中とお腹の二箇所から入れるとのこと。
脊髄に入れるって少し怖くなりました。

妹も「大丈夫なのかな?」って心配そうです。
でも、背中から入れないと痛みが酷いらしい・・・怖いですよね。
麻酔科医の説明は結構長くて、20分くらいは話していたと思います。
説明が終わって、二人とまたお別れです。
研究の参加
大腸がん研究チームへの参加
手術の説明が一段落し病室へ戻ると、腫瘍内科の先生に呼ばれ研究についての説明があるとのこと。
点滴をお供に外来に出向くと、そこには優しそうな若い男の先生がいました。
「大腸がん患者の血液を元に、抗がん剤をやった方がいい体質か?再発しやすい体質か?などが数値化できて、今後のがん治療に役立てる研究」をアメリカなどのチームと連携してやっているらしい。
その研究に是非参加してほしいとのお話でした。
よくよく話を聞くとステージ2のがんの場合、
- 外科では必然的に抗がん剤はやらない(抗がん剤はステージ3から)
- ステージ2でも中には性質の悪いがんがいて抗がん剤をやった方がいい
- 逆にステージ3でも抗がん剤をやらなくてもいいがんがいる
とのこと。
これらを、血液から割り出して今後の治療法を決めていく。
現段階ではステージ2とされているが、正直開けてみないと分からない。

どっちにしろ、私は治るなら最善な方法を選びたかった・再発や転移は嫌だったからステージ2でも悪いがんだったら抗がん剤をやろうと覚悟をして研究に参加することにしました。
独断で決めてしまったけど、後からでも断れるからと先生に言われていたので息子と妹に相談。
二人ともと

最初の段階で再発の可能性があるなら潰しておきたいから参加でいいんじゃない?
言ってくれて、少しホッとしました。
手術の麻酔研究チームの参加
病室に戻ると今度は麻酔科の先生が来ました。

苗字が私が好きな歌い手さんと同じ苗字でニヤつきました(笑)
麻酔科の話はもう忘れてしまってけど、使う薬の変更と背中からの麻酔をやめてお腹からの麻酔だけで効き方を見る研究だったかな。それにも参加しました。
今後に活かせるのであれば、断る理由もないしどんどんデータは使って欲しいと思ったからです。
ただ、麻酔や痛み止めも段階があって最終段階は医療麻薬を使うんですよね・・・
これだけは、少し怖かった。のちに酷いことになるのですが・・・その話は次かな?
こんな感じで話をされます。

研究などについては、あなたがもし同じ境遇にいるのならよく考えたうえで返事をしてくださいね。
私は大きい病院でたまたま研究チームがあったのでお話がありましたが、友人はなんにもなかったそうです。
手術前、CT造影剤検査

アレルギー体質の私は、この検査がいつも怖いです。
以前MRI造影剤でアレルギー症状が出ていることもあり、少し緊張して検査室に行きました。
最初に造影剤を流すための注射器を腕に刺します。
何枚か写真を撮って最後に造影剤を流して撮影します。
だいたい4分くらいです。
造影剤を入れてからすぐ体全体が熱くなります。
初めての方はびっくりするかもしれません。
そして、撮影が終わってすぐ注射器を抜いてもらい気分を聞かれます。
私はもうすでにアレルギー症状が出ていたので、周りが慌ただしく血圧やら心拍やら検査していました。私の症状は目のかゆみ・口の中のかゆみ・皮膚のかゆみでした。

喉のかゆみが無かっただけマシでしたが、やっぱり怖いですね・・・
病室に戻りすぐ病棟看護師さんがきてくれて、水をたくさん飲んで安静にしててと言われました。
アレルギー体質の方は、事前に必ず看護師さんに伝えてくださいね!
いざ手術へ

手術前までは、こんな毎日です。絶賛絶食中で時間はたっぷりある。
なので、ほとんどスマホゲームか寝てるかのどちらかでした(笑)
関係ないけど、スマホゲームの「タウンシップ」ってやつ面白くてハマって毎日やっていました。

手術の前日までに揃えておくものを看護師さんから事前に言われるので、売店などで揃えておきましょう。
術後に使います。
前日の夜と朝に簡単な下剤を飲む
夜20時だったかな?絶食なのでちょっとした下剤を飲みます。
シロップみたいなやつですね。
その後は、翌日の手術前の説明を少しされました。
早めに就寝です。
朝、おへその掃除
朝も下剤を飲みます。そして便を出します。
このときは、大腸カメラのときみたいに便が綺麗にならなくてもいいみたいです。
そして、腹腔鏡手術はおへそからカメラが入るのでおへそのお掃除を看護師さんがしてくれます。
検査着に着替えて手術室へ
事前に準備した術後に使うものをひとまとめにして、看護師さんが分かるようにしておきます。
その後、検査着に着替えてから看護師さんとエレベーター前で待ち合わせをして、貴重品をナースステーションに預けて手術室に向かいます。

着くまでドキドキです。そして着いたらびっくりです!
手術室が何室もあって、それぞれの場所で患者さんが待機しているんですね。
私も、頭にキャップを被って椅子に座り手術担当の看護師さんに挨拶され待たされました。
今回はここまで

結構長くなってしまいましたが、こんな感じで毎日が過ぎていきます。
約2週間絶食で点滴のみだったけど、具合の悪さは変わらずで寝ている時間が多かったように思います。
この時点で3キロくらい体重が減りました。
でも、病院にいるのでやっぱり安心感がありますよね。
次回は手術~術後を書きたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
おわり。